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本研究室に進学を希望する方へ

本研究室の学生は、

原則、北海道大学大学院・環境科学院・生 物圏科学専攻・森林圏フィールド科学コースに属しま す。
(動物生態学コースは副担当)

大学院入学試験(修士・博士)について、詳しくは森林圏フィールド科学コースのホームページを ご覧ください。

注意

 哺乳類を対象とした研究を行う場 合、他の生物種とは異なり、特に研究に時間と労力が必要と なります。従って、自分の生活を研究活動に注ぎ込める学 生を募集します。

 哺乳類の生態学を学べる大学は多くはありません。そのため、私の研究室への進学には、大学での講義や実習で生態学 関連の科目を履修していることは求めていません。しかし、哺乳類の生態や行動に関する書籍や研究記事が載った一般向け雑誌は多く出版され、書店で入手でき ます。進学を志している以上、自分の興味に沿って、そ れらの文献に数 多く目を通していることを前提とします。

 この研究室での研究を希望する方は受験前に必ず揚妻(agetsuma(at)fsc.hokudai.ac.jp)に相 談して下さい。相談の際は、私が研究論文や書籍などで公表している、どの研究内容に近い研究を行いたいのかを示し、大学院で やってみたい研究テーマを具体的に説明して下さ い。また、これまでに読んだ書籍や論文(私が書いたものを含め)も リ ストアップし、提示できるようにして下さい。


進学を 考えるにあたって読んでおいた方がよい書籍例
「霊長類生態学-環境と行動のダイナミズム」杉山幸丸編著 京都大学出版会
      https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle /2433/153981
「哺乳類の生物学5 生態」 高槻成紀著 東京大学出版会
「デイビス・クレブス・ウェスト行動生態学」 デイビス・クレブス・ウェスト 共立出版
「野生動物の行動観察法」 井上英治・中川尚史・南正人著 東京大学出版会 

このほ か、このホームページのPublications 印刷物HUSCAP_bnr2.jpgがついた論文はウェブ公開しています。いくつか読めば、私の研 究内容が自分が研究したいテーマとどれくらい近いか確認できます。「けだもの研究室」に進学を検討している方は、是非、目を通し て下さい。
ニホンジカ研究に関して は「屋久島大学での講演も参考に なります。進学者向けではなく一般向けの内容ですが。



けだもの研究室卒業生の研究テーマ

卒業論文

TK(2004) ヤクシカの生息が照葉樹林の構造に与える影響. 農学部森林科学科.

AY(2008) 台風撹乱が森林性哺乳類 の生息地利用に与える影響. 農学部森林科学科.

 

修士論文

YF(2001) Seasonal change in the diet and fat reserve of Hokkaido raccoon dog Nyctereutes procyonoides albus (エ ゾタヌキにおける食性と脂肪量の季節変化).農学研究科環境資源学専攻.

DF(2001) Seasonal change in the diet composition of the Asian parti-coloured bat. 農学研究科環境資源学専 攻.

KO(2003) 冷温帯林におけるアライグマ(Procyon lotor)とタヌキ(Nyctereutes procyonoides)環境選択.農学研究科環境資源学専攻

FO(2004) 同所的に生息するアライ グマ(Procyon lotor)とタヌキ(Nyctereutes procyonoides)の 資源利用特性の比較.農学研究科環境資源学専攻.

TT(2004) 苫小牧研究林におけるエ ゾシカ(Cervus nippon yesoensis) の食性.農学研究科環境資源学専攻.

RT(2005) 中山間地域におけるニホ ンザルにとっての景観構造.農学研究科環境資源学専攻.

NK(2005) ニホンザルのパッチ利用 における他個体の影響.農学研究科環境資源学専攻.

AA(2006) 同所的に生息するアライ グマ(Procyon lotor)とタヌキ(Nyctereutes procyonoides)の 日周行動とその比較.農学研究科環境資源学専攻.

NA(2008) 森林林に生息するエゾタヌキ の食性と土地利用の季節変化.環境科学院生物圏科学専攻.

TH(2008) 環境改変による植物形質の変化がエゾシカの食性に及ぼす影響.環境科学院生物圏科学専攻.

MF(2010) 森林に生息するアライグ マ(Procyon lotor)における泊り場利用の季 節変化.環境科学院生物圏科学専攻.

MN(2010) 人工林における風倒木伐 採施業の有無が哺乳類の生息地利用に与える影響.環境科学院生物圏科学専攻.

CS(2018)哺乳類分布の季節変動を規定する要因は何か-狭い範囲で環境が大きく異なる生息 地において-. 環境科学院生物圏科学専攻.

CK(2018)非発情期における野生ニホンジカ(Cervus nippon) オスの社会関係. 環境科学院生物圏科学専攻.

AS(2021)マイクロサテライトDNAマーカーを利用したタヌ キの性偏向分散の検討. 北 海道大学環境科学院生物圏科学専攻

WH(2021)エゾシカの不在は樹木の 生産性と多様性を低下させるか?:冷温帯落葉広葉樹二次林における長期実験による検証. 北海道大学環境科学院生 物圏科学専攻

SI(2022)エゾシカの影響が異 なる環境における下層植物が持つ二次代謝物質の応答. 北海道大学環境科学 院生物圏科学専攻

KK(2022)アカネズミとエゾヤチネ ズミのエサ探索における空間記憶. 北海道大学環境科学院生 物圏科学専攻

MY(2022)エゾシカ(Cervus nippon yesoensis)における母親の育仔行 動:仔の発達段階および性別による育仔投資の違い. 北海道大学環境科学 院生物圏科学専攻


 

博士論文

福井大(2004) Factors that influence foraging habitat use of insectivorous bats in temperate forest in Hokkaido, Japan (北 海道における食虫性コウモリ類の採餌環境利用とその要因).農学研究科環境資源学専攻.

風張喜子(2008) Influence of group members on foraging success of wild Japanese macaques (Macaca fuscata) in food patch (ニホンザルの食物パッチ における採食成功に及ぼす群れ個体の影響). 環境科学院生物圏科学専攻.

 

 

参考:卒業生の出身大学

北海道 大学・琉球大学・日本大学・茨城大学・名古屋大学・奈良女子大学・宮城教育大学・弘前大学・酪農学園大学・山口大学・麻布大学・東京 農業大学・岡山理科大学・八戸工業高等専門学校専攻科・北里大学


 

大学院での研究テーマ例

ニホンジカの社会行動・採食生態(行動観察・血縁度分析:厚岸・屋久島)
ニホンジカの性ホルモン・寄生虫・腸内細菌分析

道路工事前・工事中・工事後の哺乳類の環境利用(自動撮影カメラ:中川研究林)
タヌキの性偏向分散(血縁度分析:苫小牧研究林他)
過去の野生動物の個体群と生息環境の復元・推定(文献調査・データ 解析)

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