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北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 北海道大学

天塩研究林Teshio Experimental Forest

連絡先・アクセス

連絡先

〒098-2943 北海道天塩郡幌延町字問寒別131
TEL:01632-6-5211 FAX:01632-6-5003 E-mail:tesio(at)fsc.hokudai.ac.jp

交通アクセス

交通機関利用の場合
JR宗谷本線 問寒別駅下車 徒歩5分
(※ 時間帯・公用車の使用状況に応じて特急列車が停車する天塩中川駅からの送迎も承りますのでご相談ください)
乗用車の場合
道央自動車道 士別剣淵間IC下車後 国道40号線を約130km北上

宿泊施設

天塩宿泊施設 定員 15名
※ 実習・研究等を目的とされる方に限り利用が可能です。
※ 庁舎と同じ敷地内にあります。
※ 自炊は別棟で可能ですが、ご希望に応じて食事を付けることもできます。
ご利用・ご宿泊を検討される際は、まず一度お問い合わせください。

自然条件と特色

 天塩研究林は1912年(大正元年)に発足された、日本で最も北に位置する大学所有の森林です。天塩研究林が位置する幌延町問寒別地域は夏季と冬季の寒暖差が激しく、その範囲は-35℃〜35℃にわたります。11月から4月まで積雪に覆われ、積雪深は問寒別市街地で平均1.2m、山間部で2m以上に達します。
  本林の敷地は天塩川の支流である問寒別川の多くの流域を覆っていますが、同じ問寒別川流域の中でも、その東側と西側では地質の違いによって自然環境が大きく異なっています。東側は超塩基性土壌の蛇紋岩が広く分布しており、アカエゾマツの純林が成立しているほか、 テシオコザクラなどの固有の植物も自生しているなど独特の景観が広がります。一方西側は、新第三紀の砂岩・泥岩などの堆積岩からなり、エゾマツ、トドマツ、ミズナラを主体とする針広混交林林が広がります。
 また本林は発足以来大きな山火事に幾度も見舞われ、その爪痕は林内の至るところに未立木のササ地として残されています。

教育・研究

 天塩研究林では森林機能の解明とそれらを考慮した山地利用・保全方法の確立を目指し、 様々な試験・研究が行われています。現在継続中の主な研究課題として次のようなものがあります。

1.寒冷積雪地における森林の環境保全機能の解明
2.流域における水循環・物質循環と森林の影響の解明
3.地球環境の変化と森林・地域自然への影響の観測および森林の緩衝機能の解明
4.北海道北部地域の流域自然史の解明と土地利用・流域保全方法の確立
5.森林機能の保全を考慮した土地利用計画
6.北方林の成立・動態の解明と取扱方法の確立
7.強風・寒冷地における森林の造成・保育技術の確立
8.野生生物・水生生物の生態解明と保護・管理を含めた森林の取扱方法の確立
(→岸田研究室Webサイトへ)
 特に「7. 強風・寒冷地における森林の造成・保育技術の確立」に関連して、 蛇紋岩地帯の山火事跡地では1980年代より10数年余りの間、アカエゾマツ林の回復事業が行なわれてきました(左写真)。 この事業は特殊土壌でかつ風衝地を含む地域を対象にしたものであり、森林の修復が難しい環境下で遂行されました。
 下図は上記のアカエゾマツ林回復事業が実施された蛇紋岩地帯における、冬期の風の状況を表わしています。秒速10mを超える強い風によって地吹雪が発生し、 植栽地では吹き払いが生じるため、土壌凍結が引き起こされます。従って、森林を回復させるためには植栽木を寒風から守ること、あるいは土壌凍結を防ぐこと等が重要になってきます。 この事業では、森林の形成と環境との関係を明らかにするため、植栽木の生育調査や気象観測、さらに土壌や水文調査等を行っています。

研究・教育フィールドの管理

 天塩研究林では前述の各種研究課題へ取り組む一環として、森林造成・林道網の整備・伐採事業等のフィールド管理業務を実施しています。
 林内には山火事や伐採の跡地が各所に点在していますが、その一部はかつての植生へ回復することなく未立木のササ地となってしまっています。 地表がササで覆われてしまった場所に、再び樹木が繁茂することは滅多にありません。 天塩研究林では森林造成を図る一手段として、 このようなササ地においてブルドーザ・バックホウを用いて地表のササを除去する 「掻き起こし(かきおこし)」という作業を行っています。 掻き起こし作業の実施後は目的に応じてトドマツやアカエゾマツの植栽・ミズナラ種子の播種・下刈り・除間伐等の作業を実施し、 種々の環境条件に応じてどのような植生の推移がみられるかを把握するために各種の経過観察を行っています。
 林道のない山地は人が近付くことも困難であり、森林の現状把握すらままなりません。 ゆえに各種のフィールド管理業務を行うえで、林道の存在は大変重要です。 天塩研究林では総延長約310km(約14m/ha)の林道網を整備しており、 最小限のコストで路線を維持できる施工技術の確立を目指すべく、日々実践しています。
 伐採事業は持続的な資源利用の実践的研究を目的として、おもに人工林およびカンバ類・ミズナラ・トドマツ・エゾマツ等が優占する 天然林を対象に実施しています。
掻き起こし作業 伐採事業




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北方生物圏フィールド科学センター
森林圏管理技術室
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TEL 011-706-3855
f-kyoten(at)fsc.hokudai.ac.jp